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佐々木

藤原さんご自身は、どんな中学生だったんですか？

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俺は中学生が暗黒時代だった。

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そうなんですか？ 藤原

藤原

世田谷区立富士中学校。それほど荒れてなかったけど、今は懐かしい暴力教師がいた。予科練出身みたいなのが、体育の教師で。今は懐かしいけどね。その教師は卒業してからみんなに一番人気があって、一緒に下北沢で毎晩飲んでいたって。そういう名物教師が今はなかなかね。今、殴ったら大騒ぎですからね。

佐々木

そうですね。暗黒時代というのは、なんとなく目立たないとか、やりたいことが見えないとか、そういうことですか？

藤原

やりたいことが見えないっていう感じかな。閉塞感がある、やりたいことは見えない、そういう感じ。小学校は子どもとしては本当に楽しんだと思う。それから高校はバンドやってたし、部活もやっていたし。都立青山高校というのは、直前に東大紛争が飛び火して、音楽室に立てこもるぐらいの、機動隊が入るぐらいの紛争があってね。その人たちが全部卒業してから俺たちが入っていったから、最も自由なときだったね。青山高校は僕らが卒業してから2、3年たってから、むしろ受験校化しちゃってね。俺らの時代は本当に自由な時代。パチンコの台がデパートで1万円で売っていると聞きつけて、俺が小遣いをはたいて買って、家で遊び飽きたから、それを学校に持ち込んで、休み時間に教室の後ろでやっていても怒られなかったし。

佐々木

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藤原

授業中じゃないよ、でも教室の中で。さらに言えば、バンドの道具を全部後ろに置いておいて、放課後になったと同時に、ドーンとロック。レッド・ツェッペリンとか、俺たちはビートルズ、ビージーズだったけどね。そういうのを大音響で流しても、何のおとがめもなかったね。それから授業をさぼって、明治公園に行って、小学生と野球をやっても。結局、すごく自由だったので、中学校の閉塞感を俺は高校で一気に爆発させた感じがある。